介護施設で働いている時に、施設の利用者が急に体調不良を起こしてしまった場合、職員はすぐに対処する必要がある。
例えば、持病がある高齢者が倒れてしまった場合、知識の無い職員では応急処置ができないが、医療従事者の数が十分に足りている施設の場合は、必要に応じて医師の診察を受けさせることができる。それに加え、体調不良を起こしてしまった利用者に対して応急処置を行う事も可能だ。
しかし、ほとんどの介護施設では、スタッフの数が不足しているために、急な事態に対処できない場合がある。
このような医療関係の不安を和らげるために、利用者の持っている病気などをスタッフ全員で共有する仕組みを作っておくと良いだろう。過去にどのような事が原因で体調不良に陥ってしまったのかを職員全体で共有できれば、利用者に異常があった段階で早期の対処を行えるようになる。
医療従事者を常に施設内に配置すると、利用者の体調不良に対する応急処置を行うこと可能だ。だが、施設内で対処が難しい場合、救急病院での診察が必要なケースも存在する。
救急病院に連絡する場合には、どのような症状が出ていたのかを医師に素早く報告する必要がある。その時に過去にどのような病歴があるのかを的確に医師に伝えることができると、利用者が体調を崩してしまった原因がすぐにわかり助かる確率も高くなる。そのため、利用者の病歴を知っておくことは、利用者を救うために大切なことだと言えるだろう。
このように、医療従事者を施設に常駐させる、もしくは利用者の病気について共有しておくと、介護職員の不安を和らげることができるだろう。
医療の現場で働く人には様々な不安がある。それは、医療従事者の働く勤務スタイルに起因するものである。
勤務スタイルに起因するものとしては、夜勤などの勤務時間の不安定がある。医療の現場、特に病院などでは、24時間体制で入院患者をサポートする体制が整っているものが多い。しかし、夜勤にのみ専属で従事するスタッフというものは稀であり、通常、日勤と夜勤が混合した状態で勤務にあたることになる。日勤と夜勤では働く時間が真逆であり、これを交互に行っていくと体に対する負担は大きく免疫力が低下し、体調を崩しやすい状態となる。
また、患者は、健常者とは異なり心身のいずれかに問題を抱えている。そのような患者は、健常者であれば通常できるものでもサポートを必要とする場合が多く、このような業務によって不安やストレスを抱える医療従事者も多い。
これらの対処方法としては、休日をしっかりと作り充実した生活を送ることである。具体的には、肉体的な健康問題に対しては、休日にしっかりとした睡眠を確保すること、ストレスに対する対処法としては、自分にとって安らげる時間をしっかりと確保することだ。
このような不安やストレスを溜め込まずに解消させる方法は、調べてみるとたくさん見つけることができるだろう。そのため、自分に適した不安やストレスの対処法を見つけることが大切だ。
また、医療従事者は離職率が高いため、転職を考える人も多い。実際に何十年も医療職を続けることに不安を抱く人もいる。しかし、離職率が高いということは、逆に言えば転職に成功している人が多いということでもあるだろう。いざとなれば転職は十分可能であるということを十分に意識することが大切である。